スポンジャー工場
世界の一流メーカーに選ばれる「創業50年の実績と先進技術」
大阪紳士服団地 スポンジャー工場
当組合スポンジャー工場は1964年以来高品質な素材提供を目的とし「縮絨(しゅくじゅ)検反(けんたん)」業務を専らとし、品質向上と品質安定に寄与しています。
原反の幅、長さに柔軟に適応し、難しかった収縮の大きいニット・ストレッチ素材にも最新スポンジングマシーンで対応。
創業50年の実績と先進技術で国内外の一流メーカーに選ばれています。

スポンジングとは?
生地が最も良い状態に保つために重要な「スポンジング(縮絨)」処理

スポンジング『縮絨(しゅくじゅ)』とは織物の段階で掛かる様々なストレス(歪み 伸び 縮み)を織物に水分(加湿)熱セット(加熱)乾燥(冷却)を与えることでストレスを解消し風合いを回復させ寸法変化を安定させる緩和処理のこと。
服の縫製前に行う大切な工程です。国内外の生地を検査、・検反後、当工場独自開発の最新スポンジングマシーンで生地全体に柔らかいスチームを均一に与える事ができます、さらに最新機能ミストシステムにより生地に高度な水分吸湿コントロールを可能にしました。
熱風循環ゾーンにおいて湿度コントロール(80℃~250℃)する事により、合成化学繊維やニット素材、シルク、コットン素材などに効果的にヒートセット加工が可能になります。
選ばれる理由
職人の技と最新技術の融合
創業当時から継承され、蓄積されたスポンジング技術、織物への知識は、時代の流れに合わせた最先端の技術や機械の導入により、当工場はウールだけでなく、ニットなど、メンズ・レディース問わず、さまざまな素材に対応して進化しており、スポンジング技術では品質・シェア共に、日本トップクラスの加工数を誇ります。
検反・縮絨・整理から納品までを一連して担える当工場だからこそ、素材の見極めから管理まで、国内外の屈指のハイブランド、メーカー様より一任していただいております。

熟練マイスターが必要工程を見極めて加工します
最高のコンディションでお客様のお手元に
国内外各所から当工場に直送された素材は、熟練マイスターが仕上がりを想定して必要工程を見極め。熟練した職人が丹念に検査、スポンジング、エイジング、地の目直し、整理を行い、最高のコンディションでお客様のお手元に届けします。


服の素材としての良い織物の条件
- 織物の地の目が通っていること
- 織物の表面に疵が無い(少ない)こと
- 仕立てやすい織物であること
- 風合と安定した品質
確かな工程で製品を最高の状態に

(1)試験
加工前の試験を行います。
(収縮試験・KES[引張・煎断・曲げ]力学物性試験)
長年蓄積された豊富な試験結果データを基に、熟練マイスターが生地1反毎に最適な加工法を決定します。

(2)検査
検反係による原反のキズ・汚れ等の厳しい検査を行います。
熟練した職人2人の目で約20項目を検査します。

(3)スポンジング
最新スポンジング・マシンで「スチーム」-「熱セット加工」-「冷却」-「計測」を行います。独自スチームミスト技術で生地に蒸気を含ませ、リラックスさせ、安定させることが出来ます。

(4)地の目直し
生地にゆがみ(地の目曲り)がある場合、地の目直しを行います。
洋服仕立て前の織物の「歪み」はこの工程で修正されます。
職人は常に仕上がりを想定、丁寧に調整します。

(5)整理
棒巻・たたみ等、お客様のご注文に応じた荷姿にして梱包します。ご依頼いただければ「着分加工」にも対応、職人の手で一つ一つ原反から着分カットして、納めさせていただきます。
ニットなどや多様な新しい素材の生地に対応
最新スポンジングマシーンで最高級の生地をお届け
主要工程である、スポンジングには独自開発の最新のスポンジングマシーンを導入しています。
分断されていた「スチーム」「熱セット加工」「冷却」の工程を1台にまとめることで、効率、スピードが格段に向上、レディースニットなど、これまで難しいとされていた素材、長短さまざまな長さにも幅広く対応しています。
当工場独自のミスト(ウォーターシャワー)技術は最高水準の緩和率。当社比でウール15%、ポリエステル5%向上しました。
もちろん、素材によって水分量やスチーミングの温度を最適に調整。レディース衣料、スポーツウェアなどの用途・素材の多様化に「最新設備」と「職人」のノウハウでお応えします。

スポンジャーマシーンの動画
最新スポンジャーマシンのご説明動画はこちら
新縮絨機各ゾーン別性能
1面
導入ゾーン
原反及び着分を流しこみます。生地を左右のバランスをとりながら安定走行させ、生地の蛇行はセンサーによりはみ出しを感知され修正されます。ニット、ストレッチ素材などの収縮の大きい素材も伸びも防止。
短いもので70cmの長さから対応可能です。
2面
スチームゾーン1
スチームゾーンでは全部にウォーターノズルで微霧を散布し、浸透させてから、後部にフォグスプレーで微霧を散布。
ここで生地は最大限に膨潤します
3面
スチームゾーン2
生地の表面にノズル散布した水分が第2スチームゾーンで浸透します。
4面
スチームゾーン3
素材によってスチームゾーン1~2に追加して蒸気量を調整します。
5面
熱循環ゾーン
80℃~250℃で熱風加熱蒸気により熱セット加工を施します。この加工により毛並・風合いを整えます。
合成化学繊維やニット素材、シルク、コットン、ポリエステル、レーヨンなど素材によって温度を調整します。
6面
冷却ゾーン
バキュームで吸着しながら素材を冷却させます。これによりエージング時間を短縮可能、保湿仕上げも可能です。
生地幅は測定(純長)測定器センサーで計測し、モニター管理しています。
7面
振り落とし
生地の風合いを保ちながら振り落とし、生地をまとめます。
3. ニーズに柔軟に対応
お得意様のニーズ=「着分加工」「短納期(最短半日)」に対応します
着分加工
着分カットに対応します
シーズンインの前にお得意様より指図をいただき、検反、縮絨、整理後に原反から着分カットして、マーク単位で納めさせていただいています。
着分カット
着分オーダー用縮絨
半日スポンジングを実現
パターンオーダー用の生地(着分)の検反・縮絨のご依頼が多いため、専用縮絨機を開発して「午前10時入荷→当日発送」(パターンオーダー/サイズオーダーなど着分の検反スポンジング)体制を実現し、ご注文に対応しております
スポンジングマシーン(縮絨機)
地の目曲がり修正
地の目直しも承ります
地の目の曲がりの修正依頼があれば、即座に対応できます。お客様の物流コストや手間、時間のロスを抑えられます。
地の目直し
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Tel.072-856-0954
大阪紳士服近代化協同組合