検反工程

全ての情報を業務システムで一括管理

クライアント側でも進捗状況を把握可能

国内あるいは海外から入荷された商品は前の仕分け工程において包装紙からほどかれるとともに、お得意先様で入力されてきました内容を確認して管理伝票を発行します。それをそれぞれ各反物に添付して一反ごとに管理していきます。以降、お得意先様でもクラウド上で反物の工場内の進捗状況を把握していただくことができます

検反工程ではバーコードをスキャンして反物情報を画面に表示して作業に取りかかります。
板巻、棒巻等いろいろな形態で送られてきました反物を巻からほどくと同時に検反台にセットして流し、検反作業が始まります。
ほどくときも流すときも生地にテンションがかからないように注意しています。

また、最終整理をしたときに入荷したときと同じ方向に巻かれたり、あるいはたたまれるように後ろ工程の内容をシステム上管理しております。
中には当組合だけでは判断できないような問題が発生したときは、迅速に写真を送り、情報を共有します。最新の管理システムから作成された原反報告書は出荷時に報告できるとともにオンライン上でも共有できるようになっております。

50年以上伝統に裏打ちされた検品管理体制

検査項目は約20項目

十分な照度が確保された、また静かに集中できる環境に於いて熟練した作業員4名が、2人一組となり、厳しい目により、作業が行われますが、検査項目は約20項目にも及んでいます。
具体的には検反台の上で規格通りの幅に仕上がっているか、生地に織りムラ、糸切れ、キズ、糸抜け、シミ等の不良箇所がないかを検査し、各得意先様の基準に従って問題箇所を報告します。地の目の方向にも気をつけております。
キズ等が出た箇所には「とんぼ」と呼ばれる印をつけます。
生地幅、検反長を測り、キズの数等を併せて最終報告書を作成してお得意先様にお届けします。
50年以上の長きにわたる伝統に裏打ちされた検品管理体制を取っています。

  • 検反とは?
    数々の工程を経て生産されてきた生地(通常反物を呼ばれます)が規格通りの幅に仕上がっているか、織物に不良箇所がないかを検査することです。
    不良箇所と一口で言っても、生地の糸切れ、キズ、糸抜け、シミ等多岐に及びます。
  • 何のために?
    縫製前に裁断する際に生地のキズ等のある場所がわかれば、その部分を避けて裁断することができ生地のロスを少なくするためです。